クラック調査
クラックとは、亀裂やひび割れのことを指します。主に、建物の外壁や内壁、基礎などにできることがあります。
表面にできた小さなひび割れのことをヘアークラックといいます。また、設計・施工上の欠陥によって躯体の内側から生じたひび割れを構造クラックといいます。
原因は、構造躯体が動いたために起こる場合や、不同沈下により構造躯体がゆがんだために起こる場合、地震や台風など外部の力をともなう場合など
さまざまなことが考えらます。
大きなクラックの場合、そのまま放置すると、そこから雨水などが入り、躯体の耐久性を落とす危険性があります。
■特徴
- クラックスケールを使って目視(一部クラック幅計測器を使用)
- チョーク等によるマーキングでクラックをトレース
- 足場や高所作業車を用いての高所作業
■メリット
- 簡単な装備で計測可能
このようなひびわれを調査することで、構造物の損傷の程度を把握し、補修の必要性の可否を判断する材料とします。
外観目視他調査 (外観目視・触診調査)
目的・概要
建物の外部に発生する様々な故障・劣化等を調査・観察し、建物の状況を把握。
経験・技術・知識を必要とされる最も重要でかつ、基本となる調査である。
調査方法
- 設計図等の資料により、建物の概略(立地、竣工年、仕様等)を把握。目視(双眼鏡等使用)、写真撮影により建物の現況、故障の発生状況等を把握し、記録整理する。
- 同時に故障の種類、部位別に図面化する。
- 調査によって得られたデータを基に建物を把握し、故障発生の原因を考察するとともに、適切な補修方法を立案する。
- 以上の内容を整理し、調査報告書を作成する。