2012 年 4 月 16 日 月曜日

アンカーボルト

アンカーボルトとは
木材や鋼材といった構造部材、もしくは設備機器などを固定するために
コンクリートに埋め込んで使用するボルトのことです。
引張りやせん断に抵抗することによって、
コンクリートに取り付けられた構造部材や設備機器が分離・浮遊・移動・転倒することを
防ぐ役割をもっています。
形状:L形、J形
太さ:M12・M16・M20・M22・M24・M27・M30・M33・M36
材質:一般構造用圧延鋼(JIS G 3101) SS400・SS490
建築構造用圧延棒鋼(JIS G 3138) SNR400A・SNR400B・SNR490B

-特徴-
アンカーボルトの引き抜き強度は、
一般的にアンカーボルトのコンクリートに接する表面積に比例し、
深く埋め込むほど、また太いアンカーボルトほど引き抜き耐力が大きくなります。
埋め込み長さは、一般的に直径の35~40倍必要だと言われています。
埋め込み長さが短いと、アンカーボルトが所定の耐力に達する前に
抜けてしまいアンカーボルト本来の強度や粘りを発揮できません。
また引き抜き強度を増大させるためにボルトの先端を曲げたり、
先端にプレートを取り付けたりします。

-施工方法-
コンクリート打設前に鉄線を用いて、鉄筋に強固にアンカーボルトを結束します。
鉄筋の結束だけでは位置精度が十分に出ない場合は
型枠に穴を開けてアンカーボルトを固定したり、位置出し材を取り付けて
それに固定します。
近接した複数のアンカーボルトを高精度に配置するには、
あらかじめ用意した鋼板に複数の穴をあけ、アンカーボルトを差し込み
点付け溶接するなどして、複数のアンカーボルトを一体化します。
いずれの場合も、埋め込み長さや出の長さを間違えないように注意します。
その後、コンクリートを流し込み凝固するのを待ちます。