2017 年 11 月 21 日 火曜日

鉄筋の引張試験

鉄筋の引張試験
【 引張試験を行う目的 】
引張試験を行う事によって、引張試験の方法を習得し
応力-ひずみ曲線、材料の機械的性質を理解することを目的とする。
【 引張試験の原理 】
引張試験は、材料の強度を測定する最も基本的な試験である。
試験は、材料に一定の伸びを試験片に与えたとき、どの程度の大きさの抵抗力を示すかを
連続的に伸びを与えて調べるものである。
【 引張試験機 】
試験機は油圧によって試験片に伸びを与えるものと電動モーターによって与えるものに大別できる。
油圧式は大荷重の容量(数千トン)のものまであり、建築・土木材料の性能試験、実物大の部材、
部品試験に使用される。
【 引張試験の進行状況 】
鉄筋を引っ張って塑性変形が進行すると、表面の塗装に細かいひび割れが入り、剥げ落ちてくる。
これは塗装が大きなひずみに耐えられなくなるためである。

さらに鉄筋を引張り、最大強度を超えると、どこか一ヶ所にくびれが生じてくる。
くびれた箇所だけに限って言うと、鉄筋は最初の長さの2倍近くに達している。
たまたま弱い箇所に塑性変形が集中するのである。そこでは原子間のすべりによって
鉄筋の断面が細くなってゆき、くびれるのである。くびれ以外の箇所では塑性変形は
進行せず、逆に除荷(つまり弾性縮み)が生じる。

くびれがある程度進むと、最後は破断する。
破断面を見ると、45度方向にすべった形跡が観察できる。