2015 年 6 月 26 日 金曜日
コンクリートの中性化深さ測定方法≪JIS A 1152≫
-中性化深さ測定方法-
コンクリートの中性化深さを測定するには
まず、測定面に付着しているコンクリートの小片や粉を
ハケや電気掃除機などで除去し、測定面の処理をします。
測定面の処理が終了した後、直ちに測定面に試薬を噴霧器で
液が滴らない程度に噴霧する。
※測定面を空気中に長時間放置しておくと測定面が中性化して
正確な中性化深さが測定できなくなるおそれがある。そのため
測定面の処理が終了した後、直ちに測定ができない場合には、
ラッピングフィルムなどで測定面を密封する必要がある。
測定箇所についてコンクリート表面から赤紫色に呈色した部分までの
距離を0.5mmの単位で測定する。測定は呈色した部分が安定してから行う
コンクリートが著しく乾燥していて赤紫色の呈色が不鮮明な場合には
試薬を噴霧した測定面に噴霧器で水を少量噴霧するか試薬を再度噴霧するなどして
発色が鮮明になってから測定を行う。
測定位置に粗骨材の粒子がある場合又はあった場合には、粒子または粒子の抜けた
くぼみの両端の中性化位置を結んだ直線上で測定する。
注記)鮮明な赤紫色に着色した部分より浅い部分に薄赤紫色の部分が現れる場合がある。
このような場合は、鮮明な赤紫色の部分までの距離を中性化深さとして測定するとともに、
薄赤紫色の部分までの距離も測定するとよい。