2013 年 4 月 22 日 月曜日
【耐震補強工事】までの流れ
耐震補強工事を行うためには
まず耐震診断を行って、構造物の補強しなければならない弱点を把握する必要があります。
耐震診断とは
既存建物を調査して安全性を診断することを耐力診断といい、
地震などの揺れによって既存建物が受ける被害がどのくらい大きいか
安全かどうかを調べて判断することを耐震診断といいます。
建物の形状、骨組(構造躯体)の粘り強さ、老朽化の程度、
ひび割れや変形などによる損傷の影響などを総合的に考慮します。
耐震補強とは
既存建物で耐震性能を向上させるために行う工事のことです
耐震補強の方法は、RC造では3タイプあります。
その1:柱や梁に炭素繊維やアラミド繊維などのシートを巻きつける
その2:開口部に鉄骨ブレースを入れる
その3:壁を増設する
木造一戸建ての場合は
建物自体の軽量化、耐力壁の追加や既存壁の補強、
柱や梁の接合を強化する金物の設置などの対策があります。
耐震性能とは
建物が地震エネルギーをどれだけ吸収できるか、
揺れにどれだけ耐えられるかを表す能力のことで
骨組(構造躯体)の強度を表す指標のひとつです。
柱や梁の強さや粘り、耐力壁の量などが関係します。
品確法に基づく住宅性能表示制度では『構造の安定に関すること』の項目の中で、
数十年に一度の中規模地震に対する損傷のしにくさと
数百年に一度の大地震に対する倒壊のしにくさの2点について
『耐震等級』で定められています。