2013 年 11 月 28 日 木曜日
あと施工アンカー引張試験【構造物の調査・診断】
あと施工アンカー引張試験とは
あと施工アンカー施工後に行う試験および検査のことです。
アンカー施工後の試験および検査は、
施工計画書通りに施工が行われているか否かを、
あと施工アンカー施工業者が自主的に検査するものです。
『自主検査』は接触や打音による簡便なもので、
加力測定装置を用いる大掛かりなものは
『立会い検査』として大別されます。
-自主検査-
一般的にあと施工アンカー施工業者が行う検査は『自主検査』です
●目視検査:アンカーの種類・径・施工位置・本数・角度・突出寸法が
施工計画書(設計図・施工図)通りであることを目視にて検査
接着系アンカーでは、接着剤が母材表面に達していること
対象は施工した全本数
●接触検査:アンカーを直接手で触り、がたつきのないことや
接着剤が硬化していることを検査
対象は施工した全本数
●打音検査:アンカーの出しろ部分をハンマーで叩き、
その打撃音にてアンカーの固着状態を判定
対象は施工した全本数
-立会い検査(加力試験)-
●非破壊検査:設計用引張強度に等しい荷重、または耐震補強工事の場合には
予想破壊荷重の2/3まで加力し、抜け出し等の過大な変位を起こさず耐えられれば
合格とします。
対象は施工した全本数の0.5%(少なくとも3本以上)
●破壊検査:破壊に至るまでの引張荷重および変位を測定し、
所定の強度・剛性を有していれば合格とします。
対象は施工したアンカー種別・加力方式ごとに少なくとも3本以上、できれば5本以上