2011 年 9 月 12 日 月曜日

耐震補強の種類

耐震補強の種類

<壁を増やして補強する>

壁を増やして補強する方法は、最も簡単で効果の大きい方法です。

耐震性に優れたコンクリートの壁をバランスよく配置することで

建物の耐震性能は大きく向上します。

しかしながら、壁を増やすことにより建物の使い勝手が悪くなることがあるため

他の工法と併用して使われます。

<鉄骨ブレースで補強する>

壁の代わりとなる方法で、壁を増やすことにより空間が遮られることを回避する

代替策として鉄骨ブレースが用いられます。

鉄骨ブレース廻りや増設・新設の耐震壁アンカー周辺に割裂防止の為に

スパイラル筋を配置することが推奨されています。

・スパイラル筋を設置することにより、無収縮モルタルやコンクリートの収縮による

ひび割れ防止と分散を図る

・スパイラル筋の設置により、補強接合部に高い反力が加わった時も

モルタルやコンクリートを拘束して、アンカーとスタッドジベルや壁筋への反力の伝道を

助けるなどの効果も期待できる。

<鉄板やカーボンファイバーで補強する>

柱や梁を補強することにより建物の粘りを増す方法です。

炭素繊維巻立工事などがあります。

<スリットを設ける>

スリットとは『すきま』のことです。

『すきま』を設けて粘り強さを増す方法もあります。

柱に壁がついているため、横方向の力が壁の無い部分に集中してしまい

柱が破壊されてしまう。

このような壊れ方を防ぐために柱と壁の間にウォールソーイング工法

スリットを設け、柱から切り離すことがあります。

スリットは2~3㎝ほどの隙間で防水を考慮した目隠しがされます。