2014 年 6 月 23 日 月曜日

鉄筋のかぶり厚さ【構造物の調査・診断】

鉄筋のかぶり厚さ
鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さとは
鉄筋の表面とこれを覆うコンクリートの表面までの
最短距離のことです。

建築基準法施工令には、柱・梁・耐力壁の
かぶり厚さが3cm以上という規定があり、
かぶり厚さは耐久性のみならず耐火性にも関係してきます。

柱や梁の一部を斫ってかぶりが非常に大きいことが判明した時
全体に片寄っていることも考えられるので、部材の反対側も斫ってみて
表裏いずれか小さい値をかぶり厚さとして用いります。

-測定方法-
柱頭1箇所、柱脚1箇所、梁2箇所について
鉄筋かぶり厚さを測定し、その平均値を鉄筋かぶり厚さとします。
仕上材を除いたコンクリートの躯体表面から
帯筋または、スターラップ(あばら筋)の外側までの
垂直距離を測定します。