2016 年 12 月 20 日 火曜日

アスベスト除去工事【低騒音特殊解体】

アスベスト
-レベル1-
●発じん性 :著しく高い
●建材の種類:石綿含有吹付け材
●使用場所(例):耐火建築物の梁や柱、エレベーター周り、
 ビルの機械室やボイラー室の天井・壁、立体駐車場や体育館等の天井・壁
●除去作業の種類:薬液によって塗膜を形成し飛散を防止する封じ込め工法と
 板状の材料で密閉し、飛散を防ぐ囲い込み工法
●必要な対策:除去作業前には事前調査を行い、労働基準監督署へ『工事計画届』と
 『建物解体等作業届』の提出が都道府県庁へ『特定粉塵排出等作業届』と
 『建設リサイクル事前届』の提出が必要です。作業にあたっては、お知らせの
 看板を提示し周囲へ告知すると共に、湿潤化や作業場の清掃を徹底、前室の設置、
 負圧除塵機の設置などにより飛散防止をすることが義務付けられています。
 更に、作業員への特別教育や保護具の装着も義務付けられています。

-レベル2-
●発じん性 :発じん性が高い
●建材の種類:石綿含有保温材、耐火被覆材、断熱材
●使用場所(例):ボイラー本体・配管・空調ダクトの保温材、
 建築物の柱・梁・壁の耐火被覆材、屋根用折板裏断熱材、煙突用断熱材
●除去作業の種類:レベル1と同様に建材の除去や封じ込め囲い込みを行います。
●必要な対策:レベル1と同様に工事前の届出と周囲への注意喚起、飛散防止、
 作業員の保護が義務付けられています。レベル1との違いは、『労働基準監督
 署宛の工事計画届出がない』『保護具がやや簡易的なものへと変わる』等があります。

-レベル3-
●発じん性 :比較的低い
●建材の種類:レベル1やレベル2に該当しないその他の石綿含有建材(成形板等)
●使用場所(例):建築物の屋根材や外壁材、建築物の天井・壁・床などの
 内装材として使われる石綿含有成形板、ビニール床タイル等
●除去作業の種類:手作業を中心とする除去
●必要な対策:事前調査は必要ですが、労働基準監督署や都道府県宛の届出は不要と
 なります。また、周囲への注意喚起や建材の湿潤化は必要ですが、隔離養生や
 前室の設置などは必要ありません。
 作業員の保護具もより簡易的なものとなります。