ワイヤーソーイング
ワイヤーソーイングは、ダイヤモンドワイヤーを切断の対象となる構造物 に巻き付けて、高速回転させて切断する工法です。
プーリーと呼ばれる補助滑車を組むことにより、高所での作業や切断スペースの狭い場所でも、 縦、横、斜めに切断が自在に行え、対象物の大きさ形状に係わらず、低騒音、低振動、粉塵もなく切断が可能です。
特徴
- 大型鉄筋コンクリートの切断が可能
- 対象物に制限がなく、複雑な形状物の切断が可能
- 騒音、振動、粉塵が少なく、環境特性に優れている
- 遠隔操作により水中構造物、高所構造物の切断が可能
- 作業効率が良く、時間制約の厳しい作業に適している
主な用途
- 橋脚、橋梁、鉄道施設等の切断や病院やホテルなどの規制の厳しい場所での切断
- ビル構造物の分割や地下構造物の切断
- 水中構造物の切断や原子力施設の切断
- 文化財構造物や記念碑の切断移設
- 煙突などの高層物の切断
施工手順
①油圧ポンプ設置
油圧ユニット(ポンプ)を設置する。 タンク油量・ユニット自重計で 約400㎏あり、設置箇所を確認し、 車止め措置を行う。
②ベース設置
切断ラインから250㎜の位置に、アンカー(58CA)打設を行い、ベース を設置する (躯体にワイヤーが通らない場合は、ダイヤコアにてコア 貫通を行う)
③ガイドプーリー設置
ベースに切断ラインに合わせて、ガイドバーを設置し、プーリーを取付ける。
④キャリッジ・モーター設置
ベースにモーター・キャリッジを設置し、ワイヤー調整のため、ガイドバー手前まで、移動させる。
⑤ダイヤモンドワイヤー設置
切断箇所・キャリッジ・プーリーにダイヤモンドワイヤーを設置し、 長さを調整後、両端部を油圧プレスにて接続させる。
⑥電源設置
電源を油圧ポンプに接続する。水ホースをダイヤモンドワイヤーと コンクリート設置箇所に水を流す。
⑦切断開始
設置終了確認し、切断を開始します。
(上部切断の際には、キャンバーを用いて、上部コンクリートが落下しないように防止します)
保護プレートは安全上必要です。
(保護プレートの不記載は、各要領を理解しやすくする為、記載しておりません)