2022 年 6 月 27 日 月曜日
躯体の健全性調査業務
構造躯体の健全性
建築物の使用年数の限界は、構造躯体の物理的な劣化によるものと
社会的・技術的な変化により機能・性能の相対的な価値が失われるものが考えられます。
長寿命化において、構造躯体の耐用年数まで使い続けることを目指す場合、
構造躯体が健全であることを確認する必要があります。
鉄筋コンクリートに生じる劣化は大きく2つに分けられます。
・コンクリートの変質・組織崩壊・ひび割れ・欠けなどのコンクリート自体の劣化
・鉄筋の腐食
通常、これらの劣化現象は単独で発生しますが、
個々の劣化現象が互いを助長しあう関係にあります。
例えば、鉄筋がコンクリートの中性化や塩分の侵入によって腐食すると
コンクリートのひび割れや剥落などの劣化を招きます。
また、コンクリートに組織崩壊やひび割れが生じると、鉄筋の腐食が促進されます。
—(参考資料:文部科学省『学校施設の長寿命化改修の手引』平成26年1月—
躯体の健全性を確認するための調査方法は
☆コンクリートコア調査(圧縮強度試験・中性化試験)
☆鉄筋腐食度調査
☆鉄筋のかぶり厚さの計測
☆鉄筋径の計測
☆鉄筋腐食状況の診断